マッチングアプリや出会い系がきっかけで付き合う人の割合はどれくらい?

マッチングアプリや出会い系がきっかけで付き合う人の割合はどれくらい?

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  • マッチングアプリ
  • 出会い系アプリ

などの出会えるアプリを使い、恋人を作るのは「普通」と言われています。
おそらく、周りでもアプリをきっかけに出会ったカップルや夫婦がたくさんいるはずです。

では、じっさいどれくらいの割合の人がアプリで知り合い、付き合っているのでしょうか。
この記事ではアンケートなどのデータをもとに
「マッチングアプリや出会い系をきっかけに付き合う人の割合」
を調べました。

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武部真也(shin)

2011年から50個以上のマッチングアプリを使い、アプリを調査・体験している。体験から得た知識を活かし、マッチングアプリに関連する記事を累計数百本執筆。特に興味がある分野は「最新テクノジー×出会い(人間関係)」。
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【アメリカ】マッチングアプリや出会い系で付き合う人の割合

日本のデータを紹介する前に、まずは海外のデータを紹介します。
アメリカはマッチングアプリの本場です。
なので、アメリカの男女の交際状況は日本人にも大きな影響を与えます。
アメリカを中心に、どれくらいの割合で男女がマッチングアプリ等で知り合い、付き合うのかを見ていきましょう。

「ネット」をきっかけに付き合う人の割合は4割近く

アメリカの社会学者

  • マイケル・ローゼンフェルド
  • ソニア・ハウゼン

などが2017年に3,510人に対しておこなった調査[1]nbc25news:Around 39% of straight couples and 65% of same-sex couples meet onlineによると、約39%のカップルが出会ったきっかけとして
「オンライン」
を挙げています。

「オンライン」とは「ネット」のことですね。
この調査の場合「ネット」とは、出会い系アプリやマッチングアプリ、さらにはSNSなどが含まれます。
SNSをふくめた数字とはいえ、3人に1人以上がネットで出会い付き合っているのです。

アメリカはネットで出会うのが当たり前

同じ調査によると、2010年はネットをきっかけに付き合い始めたカップルの割合は20%くらいでした。
これが数年で39%まで上がったのです。

2倍近くまで上がった理由は、おそらく「マッチングアプリ」の流行です。
2010年から2012年くらいにかけて、いまや世界一のマッチングアプリとなった「Tinder」が登場したり

などの人気婚活サイトがアプリ化したので、一気に普及したのでしょう。
ただ、繰り返しになりますがこの調査にはSNS等で出会った人も含まれていますので注意してください。

マッチングアプリをきっかけに付き合う人はアメリカ全体の12%

次は、2019年におこなわれた調査の結果です。
Pew Research Center(ピュー・リサーチセンター)は4860人(全員18歳以上)に対して、調査を実施しました[2]Pew Research Center:The Virtues and Downsides of Online Dating

調査の結果、マッチングアプリ(アメリカでは「Dating apps」と表現します)を使って異性と知り合い

  • 真剣に付き合ったことがある
  • 結婚したことがある

と回答した人は12%でした。
ちなみに、2013年ではこの数字は3%だったので、約6年で3倍に伸びたことがわかります。

さきほど紹介した、2017年の調査と比べると大幅に数字が減ったように見えます(39%→12%)。
しかし、2019年の調査は「マッチングアプリ」に限定して行われた調査なので、SNSなどは含まれていません。
だから数字が下がっているのでしょう。

マッチングアプリがきっかけで交際・結婚した人は12%

この調査では世代別でも回答を確認できます。

若い世代ほどマッチングアプリで恋人・結婚相手を見つける

やはり、若い世代の方がマッチングアプリで異性と付き合う割合が多いようです。
65歳以上の人のうち6%がマッチングアプリで恋人を作ったり結婚相手を見つけている、というのも凄いですね。

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セフレがいる人の割合は?男性と女性どっちがセフレがいる確率が高い?

【日本】マッチングアプリや出会い系で付き合う人の割合

まず最初はアメリカの結果を見ました。

インターネットビジネスでは、アメリカが間違いなく最先端です。
マッチングアプリもアメリカで先に普及し、日本は少し遅れてから流行しました。
ということは、日本はアメリカの割合と比較したら少なくなるのでしょうか?

日本で出会い系やマッチングアプリがきっかけで付き合うカップルの割合を見ていきましょう。

リクルート系が2014年に行なったアンケートだと「4.7%」

株式会社リクルートマーケティングパートナーズが2014年におこなったアンケート
恋愛観調査2014
によると、出会ったきっかけが

  • SNS
  • SNS以外のインターネットで

この2つの回答をした人の割合は全体の「9.7%」でした。

個別でみると

  • SNS:5.0%
  • SNS以外のインターネットで:4.7%

となっています。
この「SNS以外のインターネット」とは、おそらく出会い系アプリやマッチングアプリです。

「SNS」「SNS以外のネット」を合計しても9.7%

2014年のアンケートですので、いまほどマッチングアプリや出会い系アプリが普及していない時期です。
このことを考える必要がありますが、それでも「4.7%」は思ったよりも低い数字ですね。

数字が低いのは、アンケート調査の方法も理由があるかもしれません。
「恋愛観調査2014」は、インターネットを使い

首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)、東海(愛知、岐阜、三重)、関西(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山)に在住の15歳~49
歳の未婚の(結婚経験がない)男

引用元:恋愛観調査2014

以上が該当する男女2,100人にたいして実施したものです。

アンケート対象はしっかり分散させ、数字の補正などもしているのですが、10代も含まれています。
マッチングアプリや出会い系をつかい真剣に恋人探しをする人の大半が20代30代です。
なので、数字が低くても仕方がない部分もあります。

結婚相手紹介サービスが2018年に行なったアンケート結果

結婚相手紹介サービスを運営する株式会社オーネットは未婚の男女1,108人に対して
独身男女の恋愛きっかけ・結婚意識に関する実態調査
という調査を実施しています。

このアンケートでは、男女年齢別でマッチングアプリで知り合い恋人を作った人の割合がわかります。
まずは、マッチングアプリで彼氏を作った女性の割合をみましょう。

  • 女性35歳〜39歳:2.0%
  • 女性30歳〜34歳:7.6%
  • 女性25歳〜29歳:6.9%
  • 女性20歳〜24歳:8.2%
  • 女性全年齢平均:6.2%

20代前半の若い女性でも8.2%

最もマッチングアプリで彼氏を作る確率が高くなるのは
「20歳〜24歳」
でした。
これが
「女性35歳〜39歳」
になると一気に割合が減ります。

30代後半の女性がマッチングアプリを使わないのは、より本格的な「婚活サイト」をみんな使っているからです。
同じ調査では、「女性35歳〜39歳」のうち約20%ほどが婚活サイトで彼氏を作っています。
おそらく、婚活サイトとは

などの婚活系サービスのことでしょう。

女性の次は男性のデータを見ましょう。

  • 男性35歳〜39歳:4.3%
  • 男性30歳〜34歳:5.5%
  • 男性25歳〜29歳:7.5%
  • 男性20歳〜24歳:3.6%
  • 男性全年齢平均:5.2%

男性は女性よりも割合が少なめ

「男性20歳〜24歳」は、女性ほどはマッチングアプリで恋人を作っていませんね。
男性の場合は、25歳〜29歳がもっともマッチングアプリで彼女を作っている世代となります。

全体的に、男性がマッチングアプリで恋人を作る確率は女性よりも少ない傾向がありそうです。
これは男性が「SNS」で彼女を見つけているからかもしれません。
年齢別で、彼女と出会ったきっかけが

  • マッチングアプリ
  • SNS

だった人の割合を図で比較してみましょう。

男性はマッチングアプリよりもSNSの出会いに積極的

すべての世代において
SNS > マッチングアプリ
となっています。
とくに、若い男性はSNSでの出会いに熱心なことがわかりますね。

同じ比較を女性でもしてみましょう。

SNSの出会いに積極的な女性は20代前半のみ

女性は20歳〜24歳のみ、マッチングアプリと同じ率でした。
25歳以上だと、SNSで出会っている人はほとんどいません。

このように、男性は女性よりもSNSの出会いに積極的です。
これは、男性の方が女性よりも出会う相手に警戒する必要がないからでしょうか。
ほんらい、年齢確認や本人確認がないSNSで出会うのはとても危険なはずです。
なので、男女関係なく出会い目的でSNSを使うのはおすすめできません。

2019年に社会人のみに聞くと「17%」が恋人を作っている

退職の前に読むサイト
という社会人むけの情報サイトが、社会人にたいしてマッチングアプリの利用状況のアンケートをとっています。

このアンケートでは
「利用して恋人を作った」
と回答した人は「17%」でした。

社会人でもマッチングアプリで恋人を作るのは17%

ただ、こちらのアンケートはインターネットを使って実施されており、対象は「社会人」となっています。
男女や年齢の構成などがわからないなど、不明な部分も多いのでなんとも言えません。

日本もマッチングアプリで付き合うことが当たり前になる?

アメリカの調査方法と日本の調査方法は異なります。
アンケートの対象者の年齢なども違うので、単純な比較は難しいです。

それでも比較してみると

  • 2017年のアメリカ:39%(マッチングアプリ・出会い系アプリ・SNS)
  • 2019年のアメリカ:12%(マッチングアプリのみ)
  • 2014年の日本:4.7%(マッチングアプリ・出会い系アプリ)
  • 2018年の日本の女性:6.2%(マッチングアプリのみ)
  • 2018年の日本の男性:5.2%(マッチングアプリのみ)
  • 2019年の日本の社会人:17%(マッチングアプリのみ)

このように、全体としてはやはりアメリカの方がマッチングアプリで知り合い、付き合う人の割合は多そうです。

とはいえ、日本でも確実にマッチングアプリを利用する人は増えています。
マッチングアプリの市場規模も右肩上がりです。

マッチングアプリの市場規模

この調子で伸びれば、出会い系アプリやマッチングアプリで恋人を作るのが「当たり前」になるかもしれません。

参考記事・文献