最近になり、友達を探すためにマッチングアプリや出会い系サイトを使う人が増えてます。
この行動は特に若い人で目立ちます。
2022年に結婚した人の2割以上はマッチングアプリがきっかけです[1]明治安田生命:明治安田生命 「いい夫婦の日」に関するアンケート調査を実施。
もはやマッチングアプリは結婚相手探しの定番と言えます。
これからは、友達を探すのもマッチングアプリが定番になるかもしれません。
この記事ではマッチングアプリや出会い系アプリを「友達探しアプリ」として使う人の割合や、その理由を紹介します。
マッチングアプリや出会い系サイトで友達を探す人の割合
Pew Research Centerという調査会社が、アメリカのマッチングアプリユーザーに利用目的を尋ねています[2]Pew Research Center:Key findings about online dating in the U.S.。
その結果、全体の約22%が「新しい友人を作るために登録した」と回答しています。
「ワンナイト・セフレ探しのため」が24%ですので、同じくらいの人が友達作りを目的として登録しています。
続いて紹介するのは、appinioという調査会社のデータです[3]appinio:Discover the world of insights。
こちらでは、恋人探しに次ぐ2位に「友達探し」が入っています。
その割合は17%。
このように、だいたい2割くらい、5人に1人くらいが友達探しを目的にマッチングアプリや出会い系サイトを利用しています。
これが若い世代だけに絞ると割合がかなり増加します。
- 16~24歳の女性の3分の1が、友人を見つけるためにマッチングアプリを利用したことがある[4]EU-Startups:Swedish startup gofrendly bags over €1.17 million to help women build meaningful friendships
- 23歳以下の男性ユーザーの27%が純粋な友情を求めてアプリを利用している[5]NEWS18:Genz Vs Millennials: Dating App Analyzes The Differences In Their Dating Patterns
このようなデータもあり、若者にとってはマッチングアプリでの友達作りが普通になりつつあることがわかります。
たくさんの人がマッチングアプリで友達を探す理由
ここまでで、マッチングアプリや出会い系サイトで友達を作る人が増えていることがわかったと思います。
では、なぜ多くの人がわざわざアプリで友達を作ろうとするのでしょうか。
その理由を解説します。
理由その1. 友達がいない人が多い
一つ目の理由は「友達がいない人が多い」です。
2020年に新型コロナが流行し、私たちの生活は大きく変わりました。
普通なら
- 学校入学
- 会社入社
などにより、出会いの機会が増え、それにつれて友達が増加します。
けれどイベントの減少により出会い機会は減りました。
「平均的なアメリカ人は5年間新しい友達を作っていない」
という驚きのデータがあります[6]Inc:American Adults Are Struggling to Make Friends. Meet 11 Apps Trying to Help。
新しい友達が作れなければ、引っ越し等によって友達は減る一方です。
その結果、孤独を感じているアメリカ人は40%以上となっています[7]Harvard Business Review:Work and the Loneliness Epidemic。
これは1980年代の倍以上。
孤独は深刻化しています。
理由その2. 友達を作るのは難しい
「友達がいないなら作ればいい」
これは正解です。
けど、現在の社会で友達を作るのは簡単ではありません。
アメリカとイギリスの人に対して実施した調査では、どちらも半分近くの人が
「新しい友達を作るのはかなり難しい」
と回答しています。
理由としては
- (自身の)内向的な性格
- 恥ずかしい
などと回答している人が多いです。
新型コロナで各種イベントが減ったいま、恥ずかしがり屋や内向的な性格の人にとって友達作りはかなり難しいです。
けど、Googleを使い
「大人になってから友達を作る方法(How to make friends as an adult)」
というキーワードでたくさんの人が検索しています。

Googleを使い「大人になってから友達を作る方法(How to make friends as an adult)」と検索する人のデータ
ということは、みんな友達が欲しくない訳ではありません。
友達が欲しいけど作れない、というジレンマを抱えているのです。
効率的に友達を作る方法がマッチングアプリ
- 友達がいない人
- 新しい友達を作るのが難しいと考えている人
この両方にとっての救世主になるのがマッチングアプリです。
というのも、マッチングアプリなら
- たくさんのユーザーの中から共通の趣味や話題がある人を探せる
- 最初はメッセージ交換からはじめ、ゆっくりとお互いのことを理解できる
などのメリットがあるからです。
これは、現実世界の出会いの場ではなかなか難しいことです。
人気マッチングアプリのBumbleはBumble BFFというサービスを用意しています。
これは、友達作り専門のサービスです。
このBumble BFFの利用者はなんと670万人。
Bumbleユーザーの15%が利用しているそうです[8]CNBC:How Gen Zers are turning to dating apps like Bumble for platonic friendships。
じっさいどれくらいの人がBumble BFFで友達作りに成功したかは不明です。
けれど、これだけの数のユーザーがいるということは、そこに高いニーズがあることを意味します。
友達がいないと、ただ孤立を感じるだけでなく認知症になる確率が上がるなどのデメリットもあります[9]Science Daily:Social isolation is directly associated with later dementia。
もし友達が欲しいと思っているなら、気軽にマッチングアプリを利用してください。
毎月の料金は数千円(基本的に男性のみ有料で、女性は無料)で使えます。
共通の趣味などから友達候補を探せますし、メッセージでコミュニケーションを取りながらゆっくり仲良くなれます。
マッチングアプリなら現実世界で新しいコミュニティに参加し、友達を作るよりもはるかにハードルは低いです。
興味がある人は気楽な気持ちで登録してみてください。
参考記事・文献