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いまは夫婦の4分の1近くがマッチングアプリで知り合い、結婚する時代です。[1]明治安田生命:明治安田生命 「いい夫婦の日」に関するアンケート調査を実施
けど、マッチングアプリに悪い印象を持つ人は多くて
「マッチングアプリは気軽な出会いにしか使えない」
「真剣に結婚を考える人はマッチングアプリは利用しない」
こんな風に思っている人(特に新郎新婦の親世代)は多いです。
これは世界的な傾向らしく、スイスにあるジュネーブ大学がマッチングアプリの利用者について
- きちんと家族を作りたいという意志はあるのか?
- 相手との関係に満足しているか?
などを調査しています[2]PLOS ONE:The demography of swiping right. An overview of couples who met through dating apps in Switzerland。
結論をお伝えすると、マッチングアプリで知り合った男女には
- オフラインで知り合った男女よりも同棲への意欲が高い
- オフラインで知り合った男女と比べても、関係や生活への満足度は変わらない
こんな特徴があることがわかっています。
(注意:オフラインとは学校の友達や、会社の同僚など、ネット以外の場所で出会ったことを意味します。)
マッチングアプリで知り合ったから結婚が上手くいかない・・・とかは無さそうですね。
男女共に同棲への意欲が高く、女性に関しては妊娠への意欲も高いこともがわかっています。
全体としては、マッチングアプリ利用者は相手との将来について真面目に考えていると言えそうです。

マッチングアプリによくある「真面目ではない」という批判
マッチングアプリには、リアルでの出会いを比べると
- 気軽に出会える
- すぐ出会える
などの特徴があります。
マッチングアプリは、テクノロジーによって男女や同士同士の出会いのハードルを劇的に下げました。
これは素晴らしい発明で、マッチングアプリ市場における世界最大手のマッチグループの時価総額は1兆円以上を記録しています。
商売的にも大成功しているのですね。
でも、マッチングアプリを
「チャラチャラしてる」
みたいな文脈で批判する人はけっこういます。
とくにTinderやタップルみたいなスワイプ式のマッチングアプリは叩かれがち。
マッチングアプリで知り合った夫婦も年上世代からの印象を気にして、結婚式でよくある
「出会ったきっかけは?」
という部分で、マッチングアプリで知り合ったのに
「共通の友達の紹介です」
こんな感じで言い換えたりしてるんですよね。
私の友達でもけっこうこういう人はいます。
でも、マッチングアプリで知りあったカップルは本当にチャラチャラしているのでしょうか?
これを調査したのがジュネーブ大学のチームです。
- マッチングアプリで知り合ったカップル・夫婦
- マッチングアプリ以外で知りあったカップル・夫婦
で比較調査をしています。
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「マッチングアプリ利用者は真面目」という研究結果
ジュネーブ大学のチームはスイス連邦統計局が2018年に行った家族調査のデータを調べ、オンラインとオフラインで形成された関係を調査しました。
(注意:「家族調査」とは5年に1回実施される、日本でいうところの国勢調査みたいなもの)
調査したのは主に以下の2つ。
- スワイプ型アプリで交際した人は、家族形成に関心が低いのか?
- アプリで始まった結婚は満足度が低く、主観的幸福度の低さと関連しているのか?
調査結果を紹介します。
- 同棲への意識はマッチングアプリ利用者の方が高い
- マッチングアプリで結婚した女性は妊活への意識・意欲が高い
- マッチングアプリだろうとリアルだろうと、関係満足度と個人の幸福は差がない
調査結果は、じつはマッチングアプリ利用者の方が真面目に将来を考えているのかも?という感じになってます。
もし現実世界の方が恋人を作りやすい環境なら、おそらくマッチングアプリを使ってないと思います。
それに、もし恋愛や結婚へのモチベーションが低くても、マッチングアプリは使いません。
だからマッチングアプリの利用者は
- 同棲への意識が高い
- 女性は妊活への意識・意欲が高い
こういう風にモチベーションが高いのでしょう。
マッチングアプリなら(上手くいけば)複数の異性と同時並行で会えます。
そして、(上手くいけば)その中からお付き合いする相手を選べます。
とくに女性側は複数の男性の中から自分と合いそうな男性を選べる確率が高いです。
だから
- 関係満足度
- 幸福
この両方ともオフラインとの出会いと変わらない、というのも納得ですよね。
マッチングアプリには「真面目な人が多い」以外にもメリットがある
ジュネーブ大学の調査では、マッチングアプリは出会いに多様性をもたらすこともわかっています。
この場合の多様性とは
- 地理(都会・田舎)
- 収入(高収入・低収入)
- 学歴(高学歴・低学歴)
などのこと。
マッチングアプリを使うと、これらがバラバラな人と結婚できる確率が上がります。
人は自分と似ている人をつい探してしまいます。
職場なんかも
「多様性が大事!」
と言われながら、似たような経歴の人が多いですよね。
友達も趣味や考え方が自分と似ている人が多いはずです。
これがマッチングアプリだと多様性が増します。
特に学歴に関してはこの傾向が強かったそうです。
だから
「自分と似ていない人と出会いたい!」
「これまでの恋人とは違ったタイプの人と付き合いたい!」
こんな風に思っている人は、友達の紹介よりはマッチングアプリの方が良いかもしれません。
もちろんマッチングアプリは完璧ではありません。
誰でも出会える訳ではありませんし、危険も潜んでいます。
けど便利なツールであることは間違いありません。
もし出会いに多様性を求めるなら、マッチングアプリは特におすすめです。
参考記事・文献