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マッチングアプリでは、すでにAI(人工知能)はメッセージやプロフィール作成で(良い方向に)活用されています。
けれど中にはAIを悪用する人がおり、AIを使ってサクラのような仕事をさせている人たちがいます[1]Forbes:ChatGPTを用いた「ロマンス詐欺」が増加の兆し、専門家が警告。
今後、マッチングアプリで増えそうなのが画像生成AIを使ってプロフィール写真を作る業者です。
架空の人物を作成し
- パパ活詐欺
- ロマンス詐欺
- 他のサイトへの誘導
などでマッチングアプリ利用者からお金を騙しとるのが目的です。
この記事では、マッチングアプリやSNSでAIが作った人物写真を見破る方法を紹介します。
AIの画像生成能力は飛躍的に向上しています。
AIを悪用する業者に騙されないよう、知識を身につけましょう。

対策① ジェネレーティブAIが生成した人物の特徴・見分け方
下の外国人女性の画像を見てください。
この女性はジェネレーティブAIが生成した画像です。

ジェネレーティブAIが生成した女性の画像 Redditから引用
この画像はClaudiaと呼ばれる人物がStable Diffusionという画像生成AIで作ったものです。
報道によると、ClaudiaさんはAIで作ったヌード画像を販売し、すでに約100ドルを稼いだそうです[2]AOL:Reddit users unknowingly buy nude images of AI-generated woman。
AIを悪用する業者に騙されないようにするには、ジェネレーティブAIが生成した人物の特徴や見分け方を知ることが有効的です。
見分け方を知っていれば、AIが作ったヌード画像に100ドルも支払って損をすることはありません。
AIが生成する人物の画像の特徴・見分け方を紹介します。
手や指の形が多かったり不自然
AIは世界中に存在する画像を学習し画像を生成しています。
そんなAIですが、2023年現在は人間の手や指部分を描くのが苦手です。
下の画像はAIが生成したローマ教皇フランシスコの画像です。

AIが生成したローマ教皇フランシスコの画像 画像はTwitterから引用
まるで本物のように見えますが、ローマ教皇の右手(画面だと左側の手)をじっくりチェックしてください。
指が潰れたようになっていますよね。
おそらく本物のローマ教皇フランシスコの指はこんな風に潰れていません。
なので、この画像はフェイクだと見破ることができます。
AIはもっとわかりやすいミスをたくさんします。
メジャーなのは
- 指の本数が多い
- 指の本数が少ない
- 指の形が不自然
などです。
下の画像みたいな感じですね。
AI生成画像、超リアルなのに指の表現がヘンなのはナゼ? https://t.co/2xLkMIx00k
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) February 6, 2023
マッチングアプリでは、多くの人が全身写真を掲載しています(信頼性を上げるため)。
なので全身写真が無い人のプロフィール写真で不審な点があった場合、すこし警戒した方が良いかもしれません。
歯の形が多かったり不自然
指と同じように、AIは歯を描くのも苦手です。
下の画像を見てください。
Midjourney is getting crazy powerful—none of these are real photos, and none of the people in them exist. pic.twitter.com/XXV6RUrrAv
— Miles (@mileszim) January 13, 2023
若くて綺麗な外国人女性たちがパーティーをしているように見える写真です。
女性の歯の部分に注目してみましょう。
歯の本数が明らかに多いことがわかります。
人の上の歯の本数は親知らずを入れても16本。
それなのに、この女性たちの歯を見ると20本以上ありそうです。
AIは指と同じように、こんなわかりやすいミスをします。
笑顔の写真などがあったときは歯の本数や形をチェックしてみましょう。
肌が妙に光沢があってツヤツヤしている
画像生成AIが人を描くと、だいたい肌が美しいです。
光沢があり、ツヤツヤしている感じですね。

ジェネレーティブAIが生成した女性の画像 Redditから引用
Photoshopや写真加工アプリを使ったような感じになります。
けれど、現実世界の人間には
- しわ
- たるみ
- シミ
- 毛穴
などがあります。
だから肌の様子を判断材料に使えばいいのですが、問題があります。
マッチングアプリに登録している女性の中には、写真加工アプリで修正している人がけっこう多いです。
だからAIが生成した画像なのか、それとも写真を加工しただけなのか、この判断は難しいです。
あまりにも滑らかすぎたりツヤがありすぎる女性には注意する、くらいが落とし所でしょうか。
写真全体を注意深く観察する
人だけでなく、写真全体を注意深く観察するのも有効的です。
AIが生成した画像には様々な矛盾が含まれていることがあるからです。
さきほど紹介した、AIが生成したローマ教皇フランシスコの画像をもう一度見てみましょう。
この中によく見るとおかしい部分が2つあります。
それは
- メガネの形が歪んでいる(影の形も違和感がある)
- 銀の十字架の形がわずかに歪んでいる
この2点です。
ローマ教皇という立場の人物が、歪んだメガネや十字架を装着しているのはおかしいです。
AIが画像を作ると、このような異変が画像に反映されることがあります。
この違和感に気づけるとAIに騙される確率が減ります。
対策② AI画像を見破るチェックツールを使う
AIが生成したプロフィール画像を見破る方法として、AIが生成した画像かどうかをチェックするツールを使う、という方法もあります。
ただ、げんざい精度の高い画像チェックツールはありません。
Huggingfaceというサイトが提供しているツールがありますが、精度は低いです。
・Huggingfaceが提供するAI生成画像判定ツール
https://huggingface.co/spaces/umm-maybe/AI-image-detector
この記事で紹介した画像をチェックしてみましたが、上手に判定できませんでした。
なので信頼性は高くありません。
期待しすぎないようにしましょう。
今のところは、自分の目で判断した方が良さそうです。
マッチングアプリでは本人確認済みのユーザーがおすすめ
ここまで、マッチングアプリ・SNSでAIが生成したプロフィール画像を見破る方法を紹介しました。
おそらくですが、2023年の段階でマッチングアプリでAIが生成した画像の登録は難しいです。
なぜなら登録する画像は運営会社によって厳しくチェックされているからです。
けれど、数年後には今よりもはるかに人間に近い画像を簡単に作れるようになります。
そのときは、マッチングアプリの運営会社も利用者もAIかどうかを判断できないでしょう。
それでも対策方法はあります。
利用者に対して本人確認を実施しているマッチングアプリを使うことです。
たとえば、ペアーズでは18歳以上の年齢確認と本人確認のために
- 免許証のような写真付き身分証
- スマホカメラに映る顔
この2つを照会し、利用者が身分証に写っている本人であることを確認しています。
実在の人物の写真しか登録できない公的書類と、カメラに写る人物が同一人物かどうかをチェックするのですね。

ペアーズの本人確認の様子 画像は株式会社エウレカのPRTIMEから引用
このような本人確認を実施しているマッチングアプリを使えば、AIを悪用した業者に騙される確率は減ります。
マッチングアプリに安全性を求めたいなら、本人確認を実施しているマッチングアプリを使いましょう。
参考記事・文献