4人に1人(26%)がマッチングアプリのメッセージ作成でAIを導入予定

4人に1人(26%)がマッチングアプリのメッセージ作成でAIを導入予定

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ChatGPTが登場し、マッチングアプリでのAI活用が話題になっています。
サクラとして悪用されていることも指摘されており、良くも悪くも話題が尽きません。

そんな中、サイバーセキュリティで有名なマカフィーが「モダンラブ」というレポートを発表しています。
この中にマッチングアプリでのAI活用について調査した内容があります。

マッチングアプリ利用者にとって有益な内容なので、紹介します。

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武部真也(shin)

2011年から50個以上のマッチングアプリを使い、アプリを調査・体験している。体験から得た知識を活かし、マッチングアプリに関連する記事を累計数百本執筆。特に興味がある分野は「最新テクノジー×出会い(人間関係)」。
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AIにプロフィールやメッセージを書いてもらいたい人は多い

マカフィーの調査により、AI(人工知能)の導入を検討しているマッチングアプリ利用者が意外と多いことがわかりました。

4人に1人以上(26%)がメッセージ作成にAIを使いたい

マッチングアプリでは、マッチング成立後のメッセージ交換の盛り上がりによってデートできるかどうかが決まります。

だからみんな悩みながらメッセージを書くのですが、アンケートで
「メッセージ作成でAIを使う予定」
と答えた人は26%もいました。
ゴーストライター的にAIを使いたい人は4人に1人以上いるのです。

でも男女差がけっこうあって、男性が30%で女性が22%。
一般的にマッチングアプリでは男性よりも女性の方がモテます。
頭を悩ませている男性が多いことがうかがえます。

男女差以上に大きいのは国による違い。
日本人だけだと、男性は10%で女性は4%。

日本人の若者はAIの導入にあまり関心がないようです。
インドは男女ともに62%ですから、違いは鮮明です。

「メッセージ作成でAIを使う予定」のアンケート結果

「メッセージ作成でAIを使う予定」のアンケート結果

なぜAIにメッセージを書いてもらいたいのか?

「メッセージ作成でAIを使う予定」
と答えた人にたいし、その理由を聞いたアンケートもあります。

  • AIを使った方が自信を持てるから→27%
  • 時間がなく効率化したいから→21%
  • 何を書けばいいか全然わからないから→21%
  • 早くて簡単で、相手にバレないから→10%

つまり

  • 自分にはどんなメッセージを書けばいいかわからない
  • 時間をかけずにメッセージを作れる

この2つが大きな理由となっています。

「なぜAIにメッセージを書いてもらいたいのか?」アンケート結果

「なぜAIにメッセージを書いてもらいたいのか?」アンケート結果

プロフィール・自己紹介文でAIを活用したい人は28%

メッセージだけでなく

  • プロフィール
  • 自己紹介文

などでもAIを活用したい人の割合は以下となっています。

  • 男性:33%
  • 女性:23%
  • 全体:28%

メッセージ作成で使いたいと考えている人の割合とそれほど変わりません。
いまのところAIをがんがん活用しよう!と考えている人は全体の3割程度、ということになりそうです。

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AIに書かせたことがバレたら印象が悪くなる

マカフィーの調査では、メッセージをもらう側の気持ちについても調査しています。

「メッセージがAIによって作られたものだと分かったら気分を害するだろう」

と答えた人は49%。
約半分です。

マッチングアプリは恋愛や結婚願望を持つ男性と女性が出会う場所です。
人間ではなく、機械(プログラム)が書いたメッセージに抵抗を感じる人は多いです。

では、AIが作ったメッセージを
「これは人ではなくAIが作ったものだ!」
を判断できる人はどれくらいいるのでしょうか。

マカフィーはAIが作成した以下の英語の文章を人に読ませて、AIが作成したものかどうか判断してもらいました。

AIが作成したメッセージ

AIが作成したメッセージ

これがAIが作ったものだとわからなかった人は69%。
10人中7人はわからないのです。

マカフィーの他の実験でもAIの凄さがわかります。

  • E・E・カミングスという詩人が書いた本物の詩
  • AIに「E・E・カミングス風に書いて」依頼した詩

この両方を比べ、どちらが良いかの判断を人に依頼しました。
結果、65%がAIが書いた詩を好んでいます。
(注:左側がE・E・カミングスの詩で右側がAI)

E・E・カミングスの詩と、AIがE・E・カミングスのマネをして書いた詩

E・E・カミングスの詩と、AIがE・E・カミングスのマネをして書いた詩

これを見て
「メッセージもプロフィールもぜんぶAIに書いてもらおう!!」
と思った人がいると思いますが、残念なお知らせがあります。

どうやら、日本人はAIが書いた文章かどうかを識別する能力が高いようなのです。
マカフィーの調査では、AIだと識別できた人の割合が最も高い国は日本。
47%の人がAIによるものだと識別できています。
2位はドイツで41%。

AIにだまされやすい国とだまされにくい国

AIにだまされやすい国とだまされにくい国

日本でもすでにCatchyのようなテキスト自動生成AIツールがあります。
Catchyには「マッチングアプリで最初に送るメッセージ」を作成する機能もあり、すでに使っている人もいると思います。

ただ、AIが作ったとバレたら大変です。
AIでメッセージを作るときは、自分で修正・添削をしましょう。

AIにメッセージを作ってもらい送信するまでの流れ

  1. 最初にAIにベースを作ってもらう
  2. AIが作ったベースを自分らしく修正・添削
  3. メッセージを相手に送信

こんな風に作ればバレにくいですし、バレた時も言い訳ができます。
AIに丸投げはリスクが高いので避けましょう。

AIが作成したメッセージを識別する方法

最後に、AIが作成するメッセージを識別する方法を紹介します。

マカフィーによると、AIが作った文章には以下の特徴があります。

AIが作った文章の特徴

  1. 1つの文が短い
  2. 同じ単語を繰り返し使う
  3. 自分の意見がない

迷ったら、3つ目の
「自分の意見がない」
これをチェックすると良さそうですね。
AIは自分の意見を言わないようにプログラムされているので、独自の考えはありません。

AIが作った文章をチェックするAIもあります。

これらのサービスを使い、判断するのもおすすめです。