Katch(カッチ)は動画でマッチングするバーチャルスピードデートアプリ

Katch(カッチ)は動画でマッチングするバーチャルスピードデートアプリ

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マッチングアプリはとても便利ですが

  • マッチングアプリ疲れ
  • 詐欺・トラブル・事件

などの問題が起きているのも事実。

これらの問題を解決しようと、いま世界中の会社が新しいマッチングアプリを作っています。
ここで紹介する、アイルランドの企業が運営するKatch(カッチ)もその中のひとつ。

Katch(カッチ)はバーチャル・スピードデートで出会えるアプリです。
スピードデートは日本の婚活パーティーみたいなもの。
だから、Katchは「バーチャル婚活パーティーアプリ」と言えます。

この記事ではKatchがどんな風に出会えるアプリなのかを紹介します。

この記事を書いた人

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武部真也(shin)

2011年から50個以上のマッチングアプリを使い、アプリを調査・体験している。体験から得た知識を活かし、マッチングアプリに関連する記事を累計数百本執筆。特に興味がある分野は「最新テクノジー×出会い(人間関係)」。
筆者のTwitter

Katch開発のきっかけは創業者の苦い体験

ニッチなマッチングアプリは、創業者の個人的な体験がきっかけになって誕生することが多いです。
Katchも創業者のPaul Numan(ポール・ヌーマン)さんの体験から生まれたアプリです。

shin

武部真也

別の記事で紹介している、没イチ専門のマッチングアプリのChapter2もこのパターンです。

ポール・ヌーマンさんはTinderみたいなスワイプ式のマッチングアプリを使い、女性とデートの約束をしました。
で実際にウィックローという都市(アイルランドにあります)にあるバーで会ったら、アプリで知り合った女性とは別人がいました。

「私の名前を呼ばなかったら、(アプリで知り合った)彼女だとわからなかっただろう」

と語っている[1]The Sun:APPY EVER AFTER I didn’t find love using swiping dating apps – so created my own site, Irishman saysくらいなので、似ても似つかなかったのでしょう。

この体験により、ポール・ヌーマンさんはバーで他人同士が出会うような、嘘をつくことが出来ないアプリを作ろうと決意します。

Katchスクリーンショット画像

動画で2分間のバーチャルスピードデート

Katchでは会員登録する時に動画の登録を要求されます。
でも、登録した動画でマッチングする訳ではありません。
バーチャルスピードデート、つまりKatchアプリ内の動画デートイベントでマッチングします。

バーチャルデートイベントは定期的に開催されます。
公式サイトやアプリからイベント開催日程が確認できるので、参加したいイベントがあったらイベントのチケットを購入します。
これがバーチャルスピードデートに参加する権利になります。

shin

武部真也

2023年4月現在、Katchはアイルランド・ドイツ・スウェーデン・アメリカ・イギリスのみの対応です。

バーチャルスピードデートでは、1人の参加者と会話できるのは2分(希望すれば延長可能)。
1回のイベントで5〜10人くらいと会話できる仕組みです。
このあたりは日本の婚活パーティーと同じですね。

Katch公式サイト画像

いいね!してマッチング成立

バーチャルスピードデートでは、デート中にマッチングアプリでお馴染みの「いいね!」ができます。
もし双方がいいね!したらマッチング成立。
イベント終了後にメッセージを交換できるようになります。

この流れだと、すでに動画でお互いの

  • 外見
  • 話し方
  • 雰囲気

などがわかっているのでメッセージ交換がスムースに進みます。

もちろん、プロフィール写真詐欺的なことは動画ではできません。
それに性格などもアピールできるので、マッチングアプリで動画を活用するメリットはたくさんあります。

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動画マッチングアプリは世界中で増加中

「これから動画の時代」
と言われてから数年が経っています。
動画は私たちの生活に定着しましたが、マッチングアプリ等の出会い分野ではまだまだです。

でも、現在のマッチングアプリがたくさんの課題・問題を抱えているのは間違いありません。
とくにマッチングアプリ疲れは深刻で

「マッチングアプリで恋人を見つけるには平均4,000回のスワイプが必要」
「恋人と出会うまでに必要な期間は平均8ヶ月11日」

このようなデータもあります[2]Shane Co.:How Many Swipes Does It Take to Find a Significant Other?
これでは「マッチングアプリ疲れ」になるのも当然です。

Katchでは参加した人の80%が良い相手を見つけているそうです[3]BelfastLive:Virtual speed dating event for Belfast singletons to take place this weekend
もしかしたら、動画の力でマッチングアプリ疲れが解消できるかもしれません。

じっさい、Katch創業者のポール・ヌーマンさんはKatchのベータテスト中にKatchで恋人作りに成功しています[4]The Sun:APPY EVER AFTER I didn’t find love using swiping dating apps – so created my own site, Irishman says
この個人的な成功でポール・ヌーマンはKatchは成功するに違いないと思ったはずです。

日本でもネット接続時間のデータを見ると、若者世代ほど動画の閲覧時間が長いです
(参考:総務省)
動画ネイティブと呼べる若い世代が18歳以上になったとき、「動画×出会い」ジャンルは今以上に盛り上がっているのは間違いありません。