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よく「出会い系アプリ」という言葉が使われます。
いまは昔ほど出会い系のイメージが悪くないので、言葉としても使いやすくなっています。
けど、どんなアプリが出会い系アプリなのか、これについてはあまり知られていません。
意外と知られていない
「出会い系アプリとは、いったいどんなアプリなのか?」
を解説します。

「出会い系サイト」とは何か?は法律で決められている
出会い系アプリとは何か?を説明する前に、「出会い系サイト」を取り上げます。
出会い系サイトとは何かを知ることが、出会い系アプリを知ることの助けになるからです。
出会い系サイトは、西暦2000年前後から爆発的に増えはじめ、いまも沢山あります。
2000年代前半に大流行したときは、出会い系サイトをきっかけにして、日本中でいろんな事件が起きました。
ただ事件が起きるだけでなく、未成年が被害者になるような事件がたくさん起きたのです。
その結果、日本では「出会い系サイト規制法」という法律ができました。
出会い系サイト規制法では
「出会い系サイトとはどんなサイトなのか?」
を定義しています。
- 「男女が出会うこと」を主な目的として運営されている
- サービスが継続的に運営されている
- サイトに登録すれば、利用者のプロフィールなどを見れる
- 出会いたい異性の条件や出会う方法などを投稿できる
- 出会いたい男女が、チャットやメールでメッセージを送れる
この5つをすべて満たすサイトが、日本では「出会い系サイト」となります[1]定義は、警察庁のインターネット異性紹介事業の定義に関するガイドラインを参考にしました。。
出会い系アプリはどんなアプリ?
出会い系サイトとは何か?は法律によって決まっています。
では、出会い系アプリはどうなのでしょうか?
じつは、法律では「出会い系アプリとはどんなアプリか?」は定義されていません。
「出会い系アプリ規制法」は、いまのところありません。
出会い系アプリ規制法はありませんが、いまはアプリの時代です。
みんなアプリを使い、当たり前のように出会っています。
放置したら、また昔のように出会い系でたくさん事件が起きるかもしれません。
そうならないように、警察などは出会い系アプリにも出会い系サイトと同じような基準を求めているようです。
出会い系アプリを運営している会社も、出会い系サイトと同じような基準で出会い系アプリを運営しています。
「出会い系サイト規制法」では、出会い系サイトを運営する会社に対して
- 出会い系を運営することの届出を警察に出す
- 18歳以上しかサービスを使えないようにする
などを義務化しています。
まじめに出会い系アプリを運営している会社は、警察に届出を出し、18歳以上の年齢確認をしています。
結局のところ、出会い系サイト規制違法は出会い系アプリにも使われる、と考えてよいと思います。
よって、出会い系サイトの定義である5点をすべて満たすアプリは、「出会い系アプリ」と考えられます。
SNSアプリは「出会い系アプリ」ではないの?
出会い系アプリとは、以下の5点をすべて満たすアプリです。
- 「男女が出会うこと」を主な目的として運営されている
- サービスが継続的に運営されている
- サイトに登録すれば、利用者のプロフィールなどを見れる
- 出会いたい異性の条件や出会う方法などを投稿できる
- 出会いたい男女が、チャットやメールでメッセージを送れる
この5点を頭に入れてください。
頭に入れたら、スマホに入れているSNSアプリのなかに、この5点すべて満たすアプリがないかを確認しましょう。
意外とあったりしませんか?
5点すべて満たすアプリはなくても、4点を満たすアプリはたくさんあると思います。
SNSアプリのなかには、「ほぼ出会い系アプリ」だったり、「完全に出会い系アプリ」と呼べるものがたくさんあるのです。
大人気SNSアプリは5点のうち4点を満たす
などは、年齢関係なく誰でも使える人気SNSアプリです。
これらのSNSアプリは、出会い系アプリの定義5点のうち、
「男女が出会うことを主な目的として運営されている」
以外の4点を満たしています。
5点のうち4点を満たすのに、18歳未満でも使えます。
そのせいか、とくにTwitterは堂々と「援助交際」等の犯罪行為が行われる場所となっています。
それでも、Twitterは「出会い系アプリ」とは言えません。
このあたりは、とても難しい問題です。
安全のことを考えるなら、未成年は定義のうち4点を満たすようなSNSアプリの利用は避けたほうが良さそうです。
5点中4点満たすだけでも「出会い系」になることもある
解釈によって、TwitterのようなSNSでも「出会い系」になる可能性があります。
警察が発表している
「インターネット異性紹介事業」の定義に関するガイドライン
という文書の中には
なお、異性交際目的での利用を禁ずる規約等に反して利用者が異性交際目
的で利用している実態がある場合でも、サイト開設者が異性交際を求める書
き込みの削除や当該投稿者の利用停止措置を行っていれば、当該サイトは、
基本的には「インターネット異性紹介事業」に該当しませんが、当該書き込
みを知りながら放置するなど、サイト開設者がその実態を許容していると認
められるときは「インターネット異性紹介事業」に該当する場合がありま
す。
引用:「インターネット異性紹介事業」の定義に関するガイドライン
このような記載があります。
記載された内容を要約すると
「利用規約で出会いに関する投稿を禁止していても、運営者がみんな出会い目的にサービスを使っていることを知っていて、なおかつ投稿を放置したら、そのサイトは「出会い系」になることがある」
となります。
つまり、5点中4点を満たすだけでも、
- 出会い系みたいな投稿がある
- 出会いを求める投稿が放置されている
このような状態であれば、「出会い系」になる可能性がある、ということです。
あなたが使っているSNSアプリはどうですか?
もし出会い系だと考えられるなら、18歳未満は使わないほうが安全です。
完全な「出会い系アプリ」なのに年齢確認がないアプリは危険
ふたたび、出会い系の定義の5点を思い出してください。
じつは、5点すべてを満たすのに、
- 警察に届出をしない
- 入会した会員に18歳以上の年齢確認をしない
このような「違法出会い系アプリ」があります。
ほとんどが、アプリストアの「SNS」カテゴリにありますが、もちろんSNSアプリではありません。
違法出会い系アプリは、成人・児童関係なく、危険なので使わないでください。
定義のうち、5点すべてを満たせば、「出会い系」です。
なのに、出会い系ではなく「SNSアプリ」として運営されているアプリはたくさんあります。
なぜこのような嘘をつくのでしょう?
嘘をついてまで出会い系アプリを運営するのは、警察に届け出を出したくなりからです。
届け出を出せば、運営会社の詳細情報を警察に提出しなくてはいけません。
さらに、アプリに入会した人に対して18歳以上の年齢確認も実施しなくてはいけません。
手間もお金もかかるし、そんなことしたくない、という訳ですね。
じゃあ何をしたいかというと、人をだましたいのです。
具体的には、「サクラ」をつかって男性に課金させたり、その他違法なことをしてお金を稼ぎたいのです。
このような目的なので、違法出会い系アプリは警察に届け出を出したり、会員の年齢確認はしません。
出会い系を使う人は「出会い系アプリなのに年齢確認がないアプリは危険」と覚えておきましょう。
SNSアプリを使う前は「出会い系の定義」を確認
ここまで、出会い系アプリとは何か?を説明してきました。
もしSNSアプリを使うなら、5つの定義を思い出してください。
5点すべて満たせば、そのアプリは出会い系アプリです。
出会い系アプリを使うなら、年齢確認の有無を確認してください。
年齢の確認がなければ、そのアプリは違法な出会い系アプリです。
違法出会い系アプリはとても危険です。
成人・未成年関係なく、利用すべきではありません。
これをしっかり覚えておいてください。
参考記事・文献
↑1 | 定義は、警察庁のインターネット異性紹介事業の定義に関するガイドラインを参考にしました。 |
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