マッチングアプリの本人確認とは？本人確認のメリット・デメリットを解説

マッチングアプリを使うには18歳以上の年齢確認が必要。
マッチングアプリによっては年齢確認に加え、任意での本人確認も実施しています。
※本人確認が必須のアプリもあります

この本人確認をするかどうかで迷う人は多いです。
でも、安全に出会いたいなら本人確認をするべき。
なぜならリスクやデメリットは少ないのに、メリットが大きいからです。

この記事ではマッチングアプリの本人確認とは何かを解説し、あわせて本人確認のメリット・デメリットも紹介します。

この記事を書いた人

武部真也（shin）

2011年から50個以上のマッチングアプリを使い、アプリを調査・体験している。体験から得た知識を活かし、マッチングアプリに関連する記事を累計数百本執筆。特に興味がある分野は「最新テクノジー×出会い（人間関係）」。
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マッチングアプリの本人確認（本人認証）とは？

年齢確認は昔からありますが、本人確認はここ数年で導入するサービスが増えてきた印象です。
本人確認がよくあるのは仮想通貨など、金融商品の新規口座開設とかですね。

けれど、本人確認したことない人は多いと思います。
なので、まずは本人確認が未経験の人向けにマッチングアプリの本人確認について解説します。

武部真也

本人確認は「本人認証」と呼ばれることもあります。意味はどちらも同じです。

年齢確認と本人確認の違い

まずは年齢確認と本人確認の違いを解説します。

マッチングアプリでは18歳以上の年齢確認が必須。
マッチングアプリに登録した後に年齢確認があるのは、法律によって決められているからです。
※法律では運営会社に利用者の年齢確認を義務付けています

だから、18歳未満は登録できてもメッセージ交換などの機能を使えません。
要は18歳未満は出会える機能が使えないようになっているのです。

本人確認は、その名の通り

この両者が同一人物かどうかを確かめるために行われます。
公的書類を偽造して登録していたり、なりすましでないことを確認するのですね。

年齢確認と違い、本人確認は法律によって義務付けられてません。
本人確認を実施するかどうかは、マッチングアプリ運営会社に任されてます。

じっさいのところ本人確認を実施しているマッチングアプリは少ないです。
日本だけで数十個以上あるマッチングアプリの中でも数個くらいです。

さらに、本人確認するかどうかはアプリの利用者に任されています。
つまり任意です。

武部真也

本人確認が必須のマッチングアプリもあります。ただ、2023年5月現在はOmiaiだけです。

年齢確認と本人確認の違いを図にまとめます。

年齢確認・本人確認で使える公的書類一覧

参考までに、年齢確認・本人確認で使える公的書類を紹介します。

どうでも良い情報ですが、マッチングアプリでは9割以上の利用者が免許証か健康保険証を使い年齢確認をしています。
年齢確認でどの書類を使うか迷ったら免許証か健康保険証を使いましょう。

武部真也

本人確認は顔写真付きの公的書類が必要です。だから免許証・パスポート・マイナンバーカード・住民基本台帳カード・在留カードなどを使い本人確認をします。

本人確認導入は利用者の安全性向上のため

なぜマッチングアプリ運営会社は法律による義務でもないのに、わざわざ本人確認をしているのでしょうか。
答えは「利用者の安全性向上のため」です。
利用者が安心して使えるようにするため、とも言えます。

2023年のいま、マッチングアプリで出会い恋人を作るのは普通のことです。
日本最大のマッチングアプリのペアーズは累計会員数2,000万人以上。
他にも累計会員数が100万人を超えるマッチングアプリはたくさんあります。

ただ利用者が多いだけではありません。
マッチングアプリで恋人を作り、結婚する夫婦もたくさんいます。

明治安田生命の調査では、2022年に結婚した夫婦の22.6%がマッチングアプリで知り合ったカップルです。
そして、マッチングアプリ婚する夫婦は増加傾向であることもわかっています。
（参考：明治安田生命「いい夫婦の日」に関するアンケート調査）

こんな状況なので、水道や銀行のように、マッチングアプリも誰もが安全に使えるインフラとしての役割を社会から求められています。
だから運営会社は本人確認を導入し、安全性を向上させているのです。

本人確認導入で業者に出会ってしまう人を減らす

マッチングアプリが本人確認を導入した理由のひとつは「業者（ぎょうしゃ）」と呼ばれる利用者の存在です。
業者とは、一言でいえば「出会い以外の目的でマッチングアプリを使っている人」です。

出会い以外の目的の代表的な例は以下です。

れっきとした犯罪も含まれているので、マッチングアプリ利用者にとって業者は危険な存在です。

業者に会わないようにするには、本人確認済みの利用者にだけいいね！するのが有効的です。
なぜなら、本人確認済みの利用者の方が業者がいる確率は低いから。
おそらく年齢確認だけしか完了していない利用者と比べたらかなり低くなります。

マッチングアプリが本人確認を導入するのは、利用者の安全性を高めるため。
これを覚えておきましょう。

世界中のマッチングアプリで認証の厳格化が進行中

マッチングアプリでは世界的に各種認証が厳しくなっています。

世界一のマッチングアプリのTinderでは「写真認証」が導入され

この2つで利用者が同一人物であることを確認しています。

この機能の導入により、18～25歳の写真認証済みのユーザーがマッチングに成功する確率は10%も増加したそうです^[1]Impress Watch：Tinder、写真認証で「自撮り動画」提出を必須化。
認証は面倒ですが、真面目な出会いを求めるユーザーにとっては「出会える確率アップ」というメリットがあります。

マッチングアプリの本人確認は安全？

「マッチングアプリで本人確認するのはなんか怖い」
「本人確認ってやったことないけど危険じゃないの？」

Googleで調べると、マッチングアプリでの本人確認に対してこんな疑問や不安を感じている人が多いことがわかります。
本人確認は安全なのでしょうか？

結論を言うと、安全性はとても高いけど危険性はゼロではない、というのが答えです。

それに、安全性についてはアプリの利用者をはじめとした外部からはわかりません。
おそらく中の人（マッチングアプリ運営会社の社員）でも安全性について技術的な説明ができる人は少ないはずです。

でも、安全性を客観的に判断する方法があります。
それはマッチングアプリが外部の専門機関から認証を受けているかどうかです。

外部の専門機関からの認証の有無で、安全性をチェックしましょう。
チェック方法を解説します。

外部機関からの安全性に関する認証をチェック

いまのところ、マッチングアプリで安全性を確認したい時にチェックすべきは

この2つです。
※TRUSTeは「トラストイー」と読みます

とても簡単に言えば、この2つの認証を受けているマッチングアプリは適切に個人情報保護している、と判断できます。
要は外部の機関から「お墨付き」を得ているということです。

認証を得ているマッチングアプリはアプリ内に以下の認証マークがあります。
2つのマークが両方ともあれば安全性はとても高いと判断できます。
※TRUSTe認証だけでも安全性は高いです

IMS認証に関しては、マークを発行する結婚相手紹介サービス業認証機構のサイトの認証付与事業者一覧で認証済みのマッチングアプリを確認できます。
使おうとしているマッチングアプリの安全性が気になったときはチェックしてみましょう。

「外部機関からの認証を得ているから100%安全」という訳ではない

矛盾するようですが、2つの機関から認証を得ていたからといって100%安全という訳ではありません。

日本の場合、人気マッチングアプリの運営会社のほとんどが

このどちらかです。
つまり、大きな企業がたくさんのお金と優秀な人材を使って個人情報を守ってくれます。

いまはマッチングアプリを使うのは普通の時代です。
でも恋愛というナイーブな分野のサービスだけあり、利用者の個人情報はとても大事です。
もし個人情報が流出したら利用者が減ったり、新規入会する会員が減ります。

だからマッチングアプリ運営会社はセキュリティには非常に気を遣っています。
それでも、個人情報流出をゼロにするのは難しいです。

じっさい2021年4月に人気マッチングアプリOmiaiの個人情報が流出しています^[2]日経ビジネス：婚活アプリ「Omiai」で情報漏洩か　本人確認強化が裏目に。
このとき、OmiaiはTRUSTe認証を取得していました^[3]TRUSTe：TRUSTe導入事業者における情報漏えいについて。

Omiaiでの個人情報流出を受け、おそらくマッチングアプリ各社はこれまで以上にセキュリティに力を入れるようになったはずです。
けれど、どんなに運営会社が努力しても個人情報流出が起きることがあります。
可能性は0%になることは無いので、これを理解した上でマッチングアプリを使いましょう。

マッチングアプリで本人確認をするメリット・デメリット

ほとんどのマッチングアプリで、本人確認は必須ではありません。
利用者の任意なので、18歳以上の年齢確認だけして本人確認はしない人も多いです。

でもメリット・デメリットを考えると私は本人確認をした方が良いと思います。
ここでは、マッチングアプリの本人確認のメリット・デメリットを紹介します。

本人確認する4つのメリット

マッチングアプリで本人確認することのメリットを紹介します。
もしあなたが真剣に恋活・婚活をするなら、本人確認はとてもおすすめです。

① いいね！がもらえやすくなる

本人確認が完了すると、プロフィールに本人確認が完了済みであることを示すマークがつきます。

下の画像はペアーズのプロフィール部分です。
緑色のチェックマークが本人確認完了済みのマークです。
※右上のマークは新型コロナのワクチン接種済みを示すマーク

このマークがあると、いいね！がもらえやすくなります。
なぜなら本人確認完了済みなので

この2点を他の利用者にアピールできるからです。

武部真也

意外と本人確認をしていない人は多いので、本人確認はかなりおすすめできるテクニックです。

② マッチングが成立しやすくなる

先に紹介した「いいね！がもらえやすくなる」と同じ話ですが、本人確認済みだとマッチングが成立しやすくなります。
いいね！した相手からいいね！がもらえやすくなるのですね。

特に男性の場合は本人確認済みマークは効果的です。
というのも、やはり女性の方がマッチングアプリでは警戒心が強いからです。

警戒心が強いから、女性はリスクが高そうな男性会員を避ける傾向があります。
だから安全性が高い本人確認済みマークがある男性にの方がいいね！もらえやすいです。

要は、男性は本人確認を完了することで信頼性が高く安全な人物であることをアピールできるのです。

信頼性が上がった結果が、マッチング成立確率の向上です。
世界的人気マッチングアプリのBumbleは、本人確認によってマッチングに成功する確率が上がることを発表しています^[4]Beyond Ages：Bumble Verification: How It Works and Why You Should Use It。
Tinderはより具体的に「18歳〜25歳のユーザーが本人確認をするとマッチングに成功する確率が10%上がる」と公表しています^[5]Mashable：Tinder adds verification features like video selfies。

③ デートのアポの成功率が上がる

本人確認が完了したら、マッチングアプリに登録している写真と本人が同一人物であることを証明できます。
これによってマッチングアプリでやりとりする相手はあなたと安心してコミュニケーションを取れるようになります。

その結果、メッセージ交換が盛り上がりやすくなり、デートのアポ成功率も上がります。
つまり、本人確認によって出会える確率が上がる、ということですね。

④ 本人確認済みユーザー限定機能が使える

本人確認済みユーザー限定機能が使えるのも大きなメリット。

たとえば、ペアーズだと本人確認が完了していると本人確認が完了している人だけを検索可能になります。
これを使えば

などに騙される可能性がかなり減ります。

ただ、業者も本人確認済みアカウントをネット・SNSで購入するなどして対策をしています。
本人確認済みユーザーだから100%安全という訳ではないので、注意してください。

本人確認する3つのデメリット

次は本人確認することのデメリットを紹介します。
複数のデメリットを紹介しますが、本質的なデメリットは個人情報流出のみです。

① 利用した個人情報が流出する可能性がある

すでに紹介したように、過去にはマッチングアプリで個人情報が流出した事故が起きています。
なので、本人確認に使った書類やデータが第三者に流出する可能性はゼロではありません。

ただOmiaiの事故を受けて、マッチングアプリ各社はよりセキュリティを強化しています。
具体的には

などの対応をしています。
なので個人情報流出の可能性は以前よりも低くなっています。

② 本人確認の準備や手間がめんどう

本人確認をするには公的書類を用意したり、スマホから自分の顔を映す必要があります。
やってみるとわかりますが、なかなか認証できなかったりします。

武部真也

写真の角度とか、照明の位置・明かりの量を変えると上手に認識できることが多いです。

デメリットと言うほどのことではありませんが、いちおう紹介しました。
下の動画はペアーズでの本人確認の手順の説明動画です。

③ 本人確認完了まで時間がかかる

こちらもデメリットと言うほどのことではありませんが、本人確認は完了まで時間がかかります。
これは人は目視で本人かどうかを確認しているからです。
※会社によってはAI（人工知能）も併用してます

たとえば、ペアーズの場合は10分〜1時間ほどかかります。
すぐ完了しないので、無理矢理ですがデメリットといえばデメリットです。

マッチングアプリの本人確認はおすすめ

ここまで、マッチングアプリの本人確認について

などを解説しました。

説明したように、マッチングアプリでは本人確認はとてもおすすめです。
少しの用意と手間でモテる確率が上がるので、とくに男性にとってはメリットが大きい仕組みです。

本人確認機能があるマッチングアプリを一覧にしました。
本人確認に興味がある人は、下のマッチングアプリで本人確認をしてください。

ここで紹介するアプリは以下の2つ両方とも、もしくは片方を取得している安全性が高いマッチングアプリです。

基本的にはどれも安全性は高いので、安心して利用してください。

マッチングアプリ	TRUSTe認証	IMS認証
ペアーズ	◯	◯
タップル	◯	◯
Omiai	◯	◯
イヴイヴ	◯	×

武部真也

人気マッチングアプリのwithにも本人確認と呼ばれる認証がありますが、withの本人確認は実質的には年齢確認と同じです。なのでここでは紹介していません。

本人確認ができるマッチングアプリの詳細を知りたい人は、下のリンク先の記事を参考にしてください。
それぞれのマッチングアプリで本人確認する流れなど紹介していますので、登録の参考になるはずです。